こんにちは! 幸知賢太郎です。

 

『グリーンブック』・・・・昨年見た映画の中で、いやいや、この10年で一番感動した映画かもしれません。

ご覧になった方がいらしたら、うれしいなあ・・・。

 

昨年のアカデミー賞作品賞を受賞しており、認知も評価も人気も高いようですが、私は現時点で“6回”観てます。

日比谷、新宿、渋谷、阿佐ヶ谷、目黒そして鵠沼海岸・・・・。

 

貧しく粗野なんだけど、とても人情味が厚く、いつも周りに人が集まるある白人が、

教養もあり紳士、そして孤独な黒人ピアニストに雇われ、差別が根深いアメリカ南部を車でコンサートツアーに出るという話です。

8週間の旅の中で、ふたりはぶつかり合いながらも、やがて人種を超え、お互いを理解していくプロットが素晴らしい。

時に笑い、時に泣いて、最後はやっぱり感動で顔がぐしゃぐしゃ、また泣かされました。

セリフも洒落ているし、音楽はジャズがふんだんに流れるし、そして、ふたりの進む道を囲む風景の美しいこと。

何回観ても、温かい気持ちになれ、いつ観てもいい気分で観終わることができます。

 

この映画は、観客にいくつかの名言をプレゼントしてくれますので、2つだけ紹介します。

 

1つは、「勇気は人々の心を変える」です。

 

この映画の骨子ともなる言葉ですが、実際はとても難しいことだと思います。

この映画でも、果たして黒人ピアニストの目的が成就できたかどうかは、はっきり描かれてはいません。

しかし、その勇気の心が得たものは、“一生ものの友情”という形に転化されます。

人生って、目的の途中でも、十分色々なことを成し得ることができる、というわけです。

 

もう1つは、「寂しい時は自分から先に手を打て」。

 

疎遠な相手やちょっと気まずい距離の相手に対して、このセリフの意図するところは

“自分から相手を理解してみよう”“好きになってみよう”という、自分からすすんで動いてみよう、と教えてくれます。

劇中、このセリフが活かされた場面がありましたが、そこには満面の笑みがありました。

 

私もこのセリフの教え通り、最近は、疎遠な友人にそれとなく連絡を取ったりしていますが、懐かしい笑顔とともに、共通の思い出話に花が咲きます。

そして、去り際に“連絡をくれてありがとう”と言われるとまたこれがホロリ・・・

 

さて、

映画のほうは、ふたりは生涯ずっと親友でいた・・・という微笑ましいエピソードで、

カーテンが降ります。

そう、この映画のラストシーンは、まさに“クリスマスの奇跡”。

 

毎年、クリスマスの時期には“再会したくなる映画”となりました。

 

そうだ! 寂しい時は自分から“この映画を観に行こう!”

7回目鑑賞なるか?(なんか暇人みたいでしょ?)