こんにちは! 幸知賢太郎です。
さて、今日は、「趣味はリソース」についてツラツラと書きます。
私は、今、本業は某企業のサラリーマン、副業はコーチングセッションやセミナーの講師をしていますが、ここに着地するまでは、若い頃から趣味を通じて、あれやりたい、これもやりたい・・・とまあそれは落ち着かない20代30代40代を送っていました。本業への不満が特にあったわけではなく、やはり自分の人生・・・・自分で自らがやりたいことで極めたい!という気持ち(これが男だ!的な!)があったと思います。当時は副業という文化がまだ浸透していませんでしたから、趣味から「転職」を狙っていたのでしょうか、甘い甘い・・・
先にお伝えしておくと、深くまたは長く関わってくれた趣味は(たとえその職に就けなくても)この先の人生をずっと支えてくれる友人のような存在になってくれます。それは“自分が好きなこと”だからです。 そう思うと、私は心が暖かくなります。しばし、寄り道にお付き合い下さい。
- シネマのライターに憧れて。
若かりし20代、サラリーマンでありながら、シネマのライターに憧れていた頃は週に1本は最低観ていました。大作嗜好というより当時全盛だったミニシアターの渋い世界に憧れよく通い詰めました。
その勢いも借りて自分から映画評論家の方に手紙を書いて実際に会ってもらい、その道(ライターの・・・)の相談を持ち掛けたりしたり、その方のご厚意で生まれて初めての業界の試写会にまで連れて行ってもらいました。
その後は勝手に私の本業が忙しくなり、疎遠にしてしまいました。同時に自分のレベルでは、ライターにはなれないということがわかりました。
- ミステリー出版社に憧れて。
シネマの原作に凝りだした30代前半の私は、次はミステリー小説にも凝りに凝ってしまい月20冊も読破していた時期がありました。その勢いで早川書房の方に手紙を書いて、その道を伺ったり、挙句、廃刊となった名作をお借りしたりして・・(後に偶然でしょうけど、再発刊されました!)
ここも狭き門ということがわかり(!)そこで働けるイメージが沸かないまま、また他のことに興味が移り、自分から疎遠にしてしまいました。
- その後もあれやこれやと・・・
30代では、「エアロビクス」に凝り通勤前に1本、退社してから1本。土日にまとめて4本!なんて日々を送っていました。つまり日常生活の最優先となりましたが、やがてその道がかなり険しいことを知ると、すっと気持ちとからだが引いていきました。
40代では、今度は「ヨガ」に凝り始め、これぞ!今度こそ!“ライフワーク”と心が叫んで、インストラクター向けのパンフレットをあちこちから取り寄せ・・・・
もうお分かりかと思いますが・・・結果的には、今日現在、本業でも副業でも、シネマのライターにも、ミステリー出版関係の仕事にも勿論ヨガのインストラクターにも就いておらず、今の会社で◎◎年も勤務継続しています。
- 好きなコトはあなたの大事なリソース(財産)です。
皆さんにも趣味が仕事になれば良いなあ・・と思ったことはあるかもしれませんね。逆に、趣味が本業になった方もまた大勢居られます。
趣味はあなたを時に助けてくれたり、励ましてくれたり、辛いことから解放する手伝いをしてくれます。そう、味方です。そう、リソース(財産)です。
趣味はリソース。
それは、あなたがあの頃のハマった確かなときめきや熱意、まっしぐらな想いは本物だった。そう好きなことだからです。これらの想いはこれからの人生において、とても強い味方になってくれます。
なにか新たなことにトライするとき、”あの時の想い”が未来に進むあなたを支える手助けをすることがあります。あの時の情熱があればここを超えられる!突破出来る!そんな想いです。
私の場合、趣味は趣味のままとなり今も付き合っていますが、これらの友人(趣味)は、私の本業(屋台骨)の仕事を、時に盛り立て、時に陰で支えている・・・・そのおかげで(!)、本業を好きになることが出来ました。
シネマは企画に悩んだときに色々な世界観を魅せてくれるし、ミステリーは根を詰めた時には最適のガス抜きだし、エアロビクスは体力維持と老化防止、ヨガはマインドフルネスと繋げて副業の習慣化にしています。
これらは以前よりもしっくりと私を取り巻いてくれている強力な味方です。そして当時よりもステージの上がった大事な“友人”になっています。
後日談ですが、後にコーチングやカウンセリングの勉強をしてから私のあっちふらふらを振り返ると、いくつか当時の自分が客観的に見えるようになりました。
1)趣味が仕事になり得るという勝手な思い込みがあった。2)本業という投資(これまで勤めた時間)が、趣味で食べていくという姿勢への方向転換を無意識に避けていた。3)変化のない生活(安泰に不満)の中で人生の変化を求めていたに過ぎない。4)誰にも相談せず、つまりガイド(相談相手)なしに活動していた。5)結局、本業のシゴトが一番得意だったということに自分なりに腹落ちした。
私の場合、本業という屋台骨がドンと根底に座っていたので、あっちこっち行っては戻って来られた!という安定感があって、結果、趣味で終わらせたと思っています。
一方、1)から4)をすべて理解したうえで実行していたなら、別の人生になっていたかもしれませんね。
そう考えると、人生を自分ひとりで歩き続けるのは頼もしい反面、自分が見えないことは見えないままであることもあるわけです。
まっしぐらもかっこいいけれど、厳しい意見や熱心なアドバイスをしてくれる存在はあなたの知らないあなたを教えてくれる存在でもあります。
PS 「趣味」は、皆さんの“本業”を支えてくれる友人になり得ます。これからもそんな目線で大事にしてあげて下さい。
では今日はこの辺で・・・・
最後に・・・・“人生は、自分流で楽しみましょう”
